夜が明けていく。
だんだんと明けていく。
きっと空は白み始めているのだろう。
少しずつ光は溢れ出しているのだろう。
祈りの中に身を置いてみる。
だけど僕には判らない。
心を無にして空気に溶け込んでみてもやっぱり判らない。
気恥ずかしさみたいな感情がそっと微笑む。
朝が静かに動き出した。
(2017年12月17日)