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世間は三連休だったけれど、僕には縁がなかった。
三日間とも仕事だった。
仕事と言っても、いわゆる収入になるものではない。
でも、NPO法人ブライトミッションの理事会、京都府視覚障碍者協会の理事会、
視覚障碍者福祉大会など、どれも大事な活動だ。
大切な仕事だと思っている。
ただ、時間に追われている日々に間違いはない。
それでも今日は、夕方少し時間が空いたので、
両親のもとを訪ねた。
92歳の父と87歳の母、
僕と三人でお茶をすすりながら、
まじわす会話は、同じところを幾度も行ったり来たりする。
僕達の間に流れる穏やかな空気は、
急ぎ過ぎている僕の時計の針を、
ゆっくりと逆に回していく。
僕はいつの間にか少年に戻る。
友人がくれた和三盆のお干菓子が、それぞれの口の中で広がる。
「かあちゃん、うんまかなぁ。」
母が微笑む。
止められない時を感じながら、
止めたい気持ちを抑えながら、
またひとつ、お干菓子を口に放り込む。
(2014年3月23日)