大分旅行記 その2

大分市で開催された日本盲人会連合全国大会に参加した。
北は北海道から南は沖縄県まで、
まさに全国から1,000人を超える仲間が集合した。
会議では、活発な議論が繰り広げられた。
それぞれの地域の実情に応じた課題を、
それぞれの地域の代表が思いをこめて語った。
ひとつひとつの言葉には重たさがあり、
ひとりひとりが人間として輝いて生きていきたいという願いが溢れていた。
まだ福祉という言葉さえなかった時代、
先達達は点字ブロックのないホームから列車に乗り、
音響信号もない道をわたり、
こうして集ってきたのだろう。
障碍者の中で、障碍者運動に参加するのはごく一部の人達だ。
時間もお金もかかってしまう。
でも、日本中の仲間のことを考えると、
まだ悲しみや苦しみと向かい合っている仲間のことを思うと、
じっとしているわけにはいかない。
小さな力を結集して、未来に向かうのだ。
僕達が向かう未来、
僕達のための未来ではありません。
僕達も参加できる、みんなの未来です。
(2014年6月4日)