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高校生

奈良県にあるショッピングモールでのイベントに招かれた。
ホールや教室での講演と違い、
ショッピングモールの中を行き交う不特定の人達に向かって話をするのは、
とても難しかった。
聞いてくださっているかさえよく判らない。
一般の講演の時のような笑い声もないし、拍手の音も聞こえない。
僕は開き直って、
画像のない向こう側に心をこめて語りかけた。
「白い杖の僕達を見かけたら、お手伝いしましょうかと声をかけてください。」
そしてサポートの方法を実演するために、誰かステージに来てくれるように頼んだ。
誰も来てくれないだろうから、
スタッフに対応してもらうつもりだった。
予想ははずれた。
それぞれ違う高校に通っている3名の男子高校生が集まってくれた。
僕をサポートして歩き、アイマスクの歩行も体験してくれた。
周囲を気にし過ぎるような雰囲気はなく、爽やかだった。
僕は自分の高校時代を思い出して、
この若者達をとても素敵だと思った。
社会は、確実に未来に向かっています。
(2014年9月9日)