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秋の朝の空気

桂駅のホームで電車を待っていたら、
「松永さん、おはようございます。」
声をかけてくださる女性がいた。
市内の区役所で働いている人だった。
以前、区民対象の講演会で出会い、その時は、講演者とスタッフという関係だった。
一応の挨拶を交わすくらいがやっとだったと思う。
正しく理解してもらうということはこういうことなのだろう。
今日、僕は彼女のサポートで電車に乗り、
椅子に座り、世間話をしながら時間を過ごした。
三連休というのに仕事に向かうという同じ条件は、
なにか妙な親近感さえ覚えた。
目的の駅に着いて、そこで御礼を言って別れた。
「今日はいい一日になりそうです。」
僕は最後に付け加えた。
そしてすがすがしい気持ちで、講演予定の会場へ向かった。
秋の朝の空気をとてもおいしく感じた。
(2014年11月24日)