従兄

10歳くらいの年齢差はあるだろう。
僕が中学生の頃、彼は既に故郷の阿久根を離れていた。
集団就職で都会に出ていったのだと思う。
だから少年時代に一緒に遊んだような記憶はない。
名前は知っていたけど接点はなかった。
それぞれにそれぞれの人生を歩んでいたのだろう。
僕が失明していろいろな活動をするようになって、
彼はエールを送ってくれるようになった。
ブログを読んでくれスケジュールの確認をしてくれているらしい。
親族でも関わりはそれぞれ違う。
血縁とかDNAとかは関係ないのかもしれない。
人と人との関係、不思議なものだ。
僕が赤ちゃんの頃にきっと彼と出会っているだろう。
抱っこしてもらったかもしれない。
でも勿論何の記憶もない。
顔を見たこともない。
そう考えると見たことがあるとかはそんなに意味があることではないのかもしれない。
「牛歩のごとく 無理をせず」
いいタイミングでのアドバイスが心に沁みた。
このブログも500を超えたらしい。
いつの間にかほんの少し、進んでいけたらいいな。
(2017年5月1日)