夏至

朝の散歩をしながらちょっとうれしかった。
出かける前のニュースで夏至と知ったからだ。
昼が長いということはたくさんの光の中にいるということだ。
僕の目の前は昼も夜も変化はない。
目で光を確認することはない。
でも時々、顔に当たる日差しでお日様を感じることはある。
お日様を感じるといつもなんとなくうれしくなる。
お日様が好きなのかなぁ。
子供の頃、影踏みをして遊んだ。
もう幻に近い記憶だ。
人間は一晩眠ると昨日の記憶の70パーセントを失うと友人が教えてくれた。
残りの記憶も時間と共に少しずつ消えていくのだろう。
最後に残る記憶は何なのだろう。
笑顔になれる思い出が残ればいいな。
影踏み、ずっと憶えていたいな。
(2020年6月21日)