北の国から

30年以上前のドラマの再放送を見た。
懐かしい音楽がBGMで流れた。
好きだった俳優さんの語り口が胸に響いた。
その俳優さんも今はもう天国だ。
30年という時間の流れを不思議に感じた。
僕自身もずっといつの間にか生きてきたのだ。
生き続けてきたのだ。
きっとそれだけで幸せなことなのだろう。
ドラマの中のいくつかのシーンはなんとなく蘇った。
見えていた頃の証のような気がした。
映画の舞台になっていたのは北海道の富良野地方だ。
いつかフラフラと訪ねてみたい。
見えなくても空気は感じられるような気がする。
そんなことを考えていたらテーマ曲を口ずさんでいた。
幸せな気分になった。
(2021年4月5日)