日傘

同行援護の研修がスタートした。
同行援護というのは視覚障害者の移動や代筆代読などを保障する制度だ。
その研修の講師をされる人たちの研修で、今回は主に西日本から参加されている。
8月12日から15日、まさにお盆期間を利用しての研修となった。
初日、会場の京都の最高気温は38度との予想だった。
僕が暮らしている滋賀県大津市も同じ38度、知っただけで眩暈がした。
それでも主催者側なので頑張らなくちゃいけない。
僕は昔から帽子は苦手だった。
幾度かかぶった経験はあるが髪の毛がぺちゃんこになるのが嫌なのだ。
最近、お日様の下を少し歩いただけで危険を感じるようになった。
そんな暑さなのだ。
僕の年齢による体力低下もあるのかもしれない。
とにかく対策をと思って日傘のデビューとなった。
日焼けは気にしないのでUVカットはそんなに拘らなかった。
それでもほとんどカットするらしい。
何より遮熱という性能に魅かれた。
これが凄いのだ。
まさに日陰を歩いている感じなのだ。
見える人は信号待ちのちょっとした時など、よく日陰を探して行動される。
見えない僕は日陰を探すことはできない。
見える人が日陰を探せることをうらやましく感じていた。
日傘があるということは日陰を連れて歩くということなのだ。
もっと早く使えば良かったと後悔した。
右手に白杖を使い、左手でグリーンの日傘をさして歩いています。
絵面的にも気に入っています。
でも、台風が近づいているとのこと、一応晴雨兼用だけど風には弱そうな感じ。
ちょっとだけ不安かな。
(2023年8月13日)