過ぎていく夏

最近最高気温が35度くらいになってきた。
この一週間程度かもしれない。
今日の予想も35度、明日もそうだ。
37度とか38度という日はなくなってきた。
今年の夏の暑さのピークは越えたのだろう。
セミの鳴き声や夕方の虫の声にもほんの少しの秋を感じる。
小さい秋見つけたとまではいかないが夏が終わりに向かっているのはわかる。
しみじみとほっとするのは酷暑が身体にもこたえていたということだろう。
そして数年前から、あと幾度新しい季節を迎えられるのだろうと思うようになった。
とりわけ身体に異常があるわけではない。
同世代の訃報に接することが増えてきたせいもあるのだろう。
誰にも分からないこと、僕にも分かる筈がない。
大切に生きていこうとしみじみと思う。
そして終わりの見えない戦争のことを考えてしまう。
この同じ空の下で今も続いている。
僕の半分の時間も生きていない若者達が命を落としていく。
いつか戦争は終わるのだろう。
勝っても負けても、平和になっても、その命はもどらない。
人間という生き物は本当に賢いのだろうか。
ふと自問自答する。
そして、何もできない自分自身も辛くなる。
(2023年8月27日)