天気予報

最近の天気予報はよく当たる。
雨が降り出したり止んだりする時刻まで当てるのだから凄い。
でも当たり過ぎると、僕はなんとなく淋しい気もしている。
人間の力、科学の及ばない領域もあって欲しいような感じだ。
靴を空に向けて蹴り上げて雨占いをした少年時代が懐かしい。
今朝もちょっとドキドキしながら玄関のドアを開けた。
耳を澄ませて音を聞いた。
こういう瞬間は好きだ。
雨の音がした。
土砂降りではないけれど、ちゃんと降ってくれている。
僕はついガッツポーズをしてしまった。
数日前に夏野菜の苗を植えたのだ。
ミニトマト、キュウリ、ピーマン、ゴーヤなどだ。
植えてから毎日夕方に水をやった。
天気予報を聞いて昨日は水はやらなかった。
植えてから数日が経過したこのタイミングでのしっかりとした雨は最高だ。
苗達は大喜びしているだろう。
これから、草抜きをしたり肥料をやったりと、いろいろ世話に追われることになる。
農作業とまでは言えないが、この作業の時間は好きだ。
無心になっている。
無心になれる時間は人を幸せにしてくれるのかもしれない。
そしてそれは意外と少ない。
大切にしたいひとときだ。
(2025年4月24日)