恩師

同級生からの突然の電話、高校時代の恩師の訃報を伝えるものだった。
昨秋帰郷した際に訪問しようと思いながら時間の都合がつかなかった。
今年の10月に古希の同窓会が予定されているので、その際に都考えていた。
結果往来ということもあれば、その逆もある。
今回は逆だった。
悔いが残る判断となってしまった。
電話を切ってから正座して合掌した。
先生の笑顔が浮かんだ。
やんちゃなこともしていた高校時代、よく叱られた。
それなのに思い出の先生の顔は笑っておられる。
もうそんなことは許してくださったのかもしれないと勝手に思う。
無意識に記憶のアルバムのページをめくる。
自転車をこぎながら登った新田神社の横の道。
正門から見た校舎の風景。
グラウンドとクラブボックス。
何故か教室の風景は残っていない。
多感な時代だった。
湧き出るエネルギーをコントロールする方法をまだ知らなかった。
あれからどうやってここまできたのだろう。
きっとたくさんの人達に迷惑をかけながらここまできたのだ。
しみじみと、そして深く反省する。
「ありがとうございました。」
誰もいない部屋で、先生への感謝を言葉にする。
そして思う。
僕の人生、まだ続くのだ。
この道、歩いていこう。
(2026年2月27日)