サイン会

午前中に、ガイドヘルパー現任者研修での講演だった。
会場は、定員150人満員だった。
希望制の研修会なので、意識の高さを感じた。
いつも、僕達のために活動してくださっている人達に、
感謝を込めて、そして、更なるスキルアップをお願いしながら話をした。
それなりのメッセージは伝えられたと思う。
そこから、四条烏丸まで移動して、
ランチをすませ、
いよいよ、本屋さんでのトークショー、サイン会。
久しぶりに、不安を抱えて、緊張して会場に入った。
若干名の知り合いが来てくださるのは知っていたが、
それ以外は未知数だった。
前日の段階でも、入場整理券は、ほとんど動いていなかった。
大きな看板を作り、ポスターを貼り、
企画してくださった本屋さんや出版社のことを考えると、
ガラガラだったら申し訳ないという思いがのしかかっていた。
控え室でお茶を頂いている時、
準備した椅子が満席になったと情報が入った。
安堵した。
1,050円というお金を出して本を購入し、
時間を使って来てくださった人達に、
感謝の思いがわきあがった。
一冊一冊に、心をこめてサインした。
見えなくなって16年、
たまたま本を出すチャンスがあり、
たまたま、その本が支持された。
そして、2冊目、3冊目につながり、
講演などの機会も増えた。
僕達も参加しやすい社会に向かって、
手をつないでくれる仲間達、
エールをおくってくださる人達、
皆様のお陰だ。
メッセージを発信するチャンスがあるということは、
それ自体、幸せなことだろう。
ひとつひとつの言葉を大切にしながら、
ひとつひとつの出会いに感謝しながら、
しっかりと活動をすすめていこうと誓った。
(2013年3月17日)