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眼差し

昨日は大阪市、今日は綾部市、
仲間の集いに出かけた。
それぞれ別の団体だけど、
視覚障害の人達の団体だ。
どちらの会場でも、
僕の新しい著書「風になってください2」を朗読してくださった。
そして、私も同じ経験があるよとか、
僕も同じ思いをしたよとか、
たくさんの共感の声が寄せられた。
とても光栄なことだと思っている。
僕は、特別に文学の勉強をしたわけでもないし、
いわゆる作家でもない。
でも、こうしてたまたま、
書くというチャンスにめぐまれたのだから、
僕達みんなの思いや願いを発信できればと願っている。
そして、少しでも、未来につながる力になりたいと思っている。
僕と小学生との交わりの話が好きだと言ってくださった女性は、
きっと僕よりは20歳は年上だろう。
硬い握手の後、
冷たい霧雨に濡れながら、
ずっと見送ってくださった。
見えない目で、見えない僕を、
ずっと見送ってくださった。
暖かな眼差しがうれしかった。
見えなくても、見つめることはできます。
眼差しに、愛をこめることもできます。
そして、見えなくても、その眼差しをうけとめることもできます。
(2013年4月21日)