スカイツリー

7時20分、京都駅新幹線ホームから見上げた空は、
真夏の頃よりも少し高くなっていて、
ほうきで掃いたような薄雲があった。
10時過ぎ、高田馬場の駅前を歩きながら見上げた空は、
真っ青だった。
終日の会議が終了して、
次の打ち合わせに錦糸町まで移動した。
同僚は、僕の人差し指を持って、
スカイツリーのてっぺんを教えてくれた。
18時くらいだったはずだから、
まだライトアップもしていなかった。
夕闇までにも、少し時間があったのかもしれない。
僕の脳裏には、
真っ青な空に突き刺さるようにそびえる634メートルのスカイツリーが浮かんだ。
勿論、見たことはないのだから、記憶もあるはずがない。
でも、不思議なことに、
なんとなく浮かんだ。
特別に見たいというような感情でもない。
これまでのいろんなニュースなどを聞きながら、
いつの間にか想像していたのだろう。
小さな秋が始まった季節に、
真っ青な空を背景にしたスカイツリー。
今日の僕の絵日記に残るのだ。
携帯にもデジカメにも残ってはいない。
実際の映像とはかなり違うのかもしれない。
でも、大切なことは、絵日記に絵があるということ。
自分では見つけられないものを、
教えてくれる人がいるということ。
人間同士だからできるということ。
ちなみに帰宅は、23時を過ぎていました。
日帰り東京はしんどいなぁ。
(2013年8月29日)