柿をかじる。
口の中で、柿の味が広がる。
味覚が、眠っていた視覚を刺激する。
柿色が口の中まで広がる。
豊かな色合いだ。
何とも言えない秋の色だ。
いつの間にか夏が終わり、
冬が忍び寄る。
一番いい季節は、
知らぬ間に、枯葉と一緒に消えていくのかな。
人生みたい。
もう一口、柿をかじる。
うまい。
(2013年11月22日)