目隠しのまま

8時半頃、家を出た。
バス停まで歩き、
しばらく待って、
西3号系統のバスに乗車した。
終点の桂駅西口でバスを降り、
そこから阪急電車で烏丸駅まで移動した。
阪急烏丸駅の改札を出て、地下鉄烏丸線の四条駅まで歩いた。
四条駅から、国際会館行きの地下鉄で烏丸御池駅へ、
そこで東西線に乗り換えて石田駅へ着いたのは10時だった。
小学校の先生との約束の時間は10時10分だったから、ばっちりだ。
迎えの車で小学校へ行き、子供達に話をした。
お昼くらいに小学校を出て、
まったくの逆コースで帰路についた。
桂駅に着いたのが13時半、駅前のラーメン屋さんで遅めのお昼にありついて、
帰宅は15時、久しぶりにお日様のある時間だった。
と言っても、お日様は見ていない。
僕にとっては当たり前なんだけど、
朝、家を出る時から、
ずっと目隠しをしたままで、
棒切れ一本で、
こうして帰宅するのだ。
我ながら、すごいなって思ってしまう。
「ほんまは見えてるんとちゃうん?」
こっそりつぶやいた子供の気持ち、
わからないでもない。
目隠しのままでも、人間、生きていけるよね。
凄いね。
(2013年12月9日)