EMS

ラジオのスイッチを切って深呼吸した。
ふと昔見た戦争映画の一場面を思い出した。
ぬるま湯の平和の中で生きている僕にとっては、
ラジオから流れる戦争やテロのニュースはやはり他人事なのだろう。
そんな自分を嘲笑いながらコーヒーを飲んだらとても不味かった。
ちょっと俯き加減でパソコンに向かった。
アメリカに住んでいる友人からのメールが届いていた。
ほんの少し救われたような気がした。
僕と彼女はEMSの活動で知り合った。
EMSというのはフィリピンのセブのストリートチルドレンを支援している団体だ。
僕も少しだけ協力している。
この季節になれば子供達に送るクリスマスカードの相談のメールが毎年届くのだ。
僕は日常たくさんの人の支援を受けている。
僕の生活には「ありがとうございます。」という言葉がいつもある。
「ありがとうございます。」という言葉は僕を幸せにしてくれている。
口に出しても耳で聞いても同じ幸せだから不思議だ。
この幸せは一人占めしないで分けなければいけないような気がしている。
その方法がこういう活動への参加なのかもしれない。
クリスマスになればセブの子供からのカードも僕に届く。
それを読んだ僕はまた幸せな気分になる。
そしてその時必ず平和を願っている。
不味いコーヒーが多い方がおられたらどうぞ、参加してみてください。
10でリンクしています。
(2016年11月7日)