長刀鉾(なぎなたぼこ)の組み立てがスタートしたとニュースで流れた。
懐かしいコンチキチンの音色が頭の中で広がった。
条件反射のような感じだ。
40年以上の時間を京都市で暮らした。
主に利用していた公共交通機関に阪急電車があった。
その烏丸駅には7月になるとコンチキチンの音色が流れるのが夏の風物詩だった。
毎年必ず聞いていた。
6月30日には水無月という和菓子を食べる。
それから2週間ほどして、祇園祭の頃に雷雨があって梅雨が明ける。
夏が始まる。
季節の絡んだ暦が好きだった。
今年は記録的な速さで梅雨が明けた。
久しぶりに祇園祭の宵山でも覗いてみようかと思って気づいた。
丁度東京出張と重なっている。
来年こそは久しぶりに出かけてみよう。
大津の夏は琵琶湖の花火大会だろうか。
8月8日には動かないようにしている。
部屋の前の朝顔も順調に育ってくれている。
開花が楽しみだ。
あと幾度夏を楽しめるだろうかと真面目に考えることも多くなった。
何十回もあるかもしれないし、数回かもしれない。
分からないということも人生の妙味なのだろう。
今という時間を大切に過ごしていきたい。
(2025年7月10日)