先週は京都市内の二つの小学校にお招き頂いた。
どちらも4年生だった。
火曜日の小学校は初めて行く小学校だった。
金曜日の小学校は2004年くらいから毎年お招き頂いている小学校だった。
コロナの年に一年だけ行かない年があったが、それ以外はずっと行っている。
22年間、21回行ったということになる。
この小学校で出会った子供の数は2,000人を超えているだろう。
コツコツと積みあがった数字、凄い数字だと思う。
未来に向かって、それだけの種蒔をしたということになる。
小さな活動だ。
急激に社会を変える力はない。
でもきっと未来につながると僕は信じている。
信じているからやってこれたのだと思う。
先日、JRの車中で声をかけられた。
若い青年だった。
「松永さんですよね。小学校の時に講演を聞きました。その時の思いが僕の障害者観
となっています。」
ほんの数分の会話だった。
どんな障害者観なのかは彼は語らなかった。
語らなくても伝わってきた。
24歳の彼は一般企業で働いているとのことだった。
「これからも頑張ってくださいね。応援しています。」
すっかり大人の声の彼はそれだけを言い残して去っていった。
見える人も見えない人も見えにくい人も皆が笑顔で参加できる社会、それが目標だ。
伝え続けたいと思う。
ただ、福祉授業、講演、お招きがないと実現しない。
20年以上続いたということは、先生方がバトンをつないでくださったということだ。
心から感謝したい。
ちなみに火曜日の小学校は、20年の間に出会った先生が異動先の小学校で声をかけて
くださったものだった。
新しい小学校との出会いとなった。
子供達は真剣に話を聞いてくれた。
キラキラした眼差しを感じた。
この子供達が次の時代を創っていく。
その時代を僕が知ることはないだろうが、心から楽しみだと思う。
(2025年7月14日)