夏休みにオープンしているスケート場、そこでの生放送がラジオから流れてきた。
ふと、思い出が蘇った。
高校生の頃の思い出だ。
鹿児島市内にあったスケート場に友人達と幾度か出かけた。
今で言うはまったという感じだった。
大学時代も冬になれば京都市内のスケート場に出かけた。
あの氷の上を滑る感覚は楽しかった。
腰を少し落としてコーナーをクリアするのも楽しかった。
時を忘れて滑った。
働き出してからも、施設の子供達と数回出かけた。
確かに出かけた。
事実の筈なのに、最近少し不安になる。
あれは事実だったのだろうか?
夢の中の出来事?
関係する画像を思い出そうとしてもなかなかたどり着かない。
記憶がセピア色になってきているということなのだろう。
悲しくはない。
でも淋しさはある。
もう見ることはないということはちゃんと理解できている。
抵抗しようとも思わない。
だから、記憶はずっと残って欲しいと願う。
欲した時にすぐに脳裏に浮かんで欲しい。
贅沢なのだろうか?
ふと唇をかみしめている自分に気づく。
そんな時もある。
人間らしいってこと。
(2025年7月30日)