いつも不特定多数の中で仕事をしている。
行先もほぼ毎日違う。
利用する交通機関も込み具合も様々だ。
リスクは感じていたのでワクチンも接種していた。
それでもだめだった。
発熱外来を受診した。
鼻の穴に綿棒みたいな検査キットを突っ込んだドクターは15分もしないうちにおっし
ゃった。
「A型インフルエンザです。」
僕の平熱は35度代だ。
39度という高熱はさすがにしんどかった。
「助けてくれぇ」
「もう許してくれぇ」
小声で独り言をつぶやきながらベッドの中にいた。
我慢ができないのと情けなさは人一倍だ。
一生治らないのだろう。
さすがにひとつだけ仕事を休んだ。
年度当初から約束していた小学校だった。
申し訳なかったが仕方なかった。
1月に代替えを提案してくださったのでそこで対応できてほっとした。
それ以外はなんとか休みなどでカバーできた。
昨日の研修は大人対象だったので事情を説明し、マスク着用で対応した。
今日の休日が終わると、明日から凄まじいスケジュールが待っている。
この異常なインフルの流行を考えると、感染してしまって良かったのかもしれない。
しっかり食べて、しっかり寝て、しばらくは外出時のマスクもする予定だ。
おまじないの栄養ドリンクも飲まなくちゃ。
そして、何故仕事をするのかをもう一度自分に言い聞かそう。
そこを押さえれば、少々のことは乗り切ることができると思う。
(2025年11月29日)