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県、東京都、神奈川県、長崎県。
東京で開催された同行援護資質向上研修、今回は東日本からの受講生が多かった。
ガイドヘルパー、事業所のサービス提供責任者、盲導犬協会や点字図書館の職員、ガ
イドヘルパー養成講座の講師、教育関係者、様々な形で同行援護に関わっておられる
専門家が受講生だ。
同行援護は障害者自立支援法の中で2011年にスタートした国の制度だ。
視覚障害者の外出、代筆代読などを支援する大切な制度だ。
僕は当事者として、またテキスト執筆者の一人として、この研修に関わっている。
4日間の研修なので前泊からすると最低4泊5日のホテル暮らしとなる。
9時から18時までの研修が4日間続く。
夜は受講生達との懇親会、講師陣反省会などもある。
体力的には結構厳しい。
それでも当事者として伝えなければいけないことがある。
最終日には、僕自身もヘトヘトになっているのが毎回のことだ。
今回もそうだった。
4日間のすべてのプログラムを終えて修了証の授与の時だった。
スタッフが代読してくれた終了証を代表の受講生にお渡ししようとした。
「ハグしてください。」
終了証を受け取った彼女は堂々とメッセージを僕に伝えた。
受講生達が見守る中で僕達は笑顔でハグした。
「ありがとう。」
僕の口から心の言葉がこぼれた。
視覚障害者の外出を支援する制度が産声をあげたのは1974年だ。
それまで、家族や友人と歩くか、一人で命がけで歩くか、外出をあきらめるしかなか
った。
制度は少しずつ成長して、現在は同行援護という制度となっている。
僕達の運動があって、そしてそれを支援してくださる人達がいてくださってここまで
これたのだと思う。
感謝しかない。
でも、まだまだ前に進まなければいけない。
見える人も見えない人も見えにくい人も皆が笑顔で参加できる未来。
彼女のハグは一緒にそこに向かう応援を意味していたのだと思う。
今回、研修会前日の夕方に東京に到着した。
東京駅で待機してくれていたガイドヘルパーの友人が支援してくださった。
宿泊地の大塚までの移動、ホテルのチェックイン、夕食にも付き合ってくださった。
別れ際に握手をしようとした僕を彼女はハグしてくださった。
「明日から頑張って。」
今回の研修、ハグで始まってハグで締めくくりということになった。
ハグには気持ちを伝える大きな力があると思った。
(2026年2月22日)