発熱

体育館での講演、
ちょっと寒いなとは感じていたが、
無事終了して次の会議に出席する頃には、
強い悪寒を感じた。
会議が終わってから、
友達にお医者さんまで運んでもらった。
一日、寝て過ごした。
きっと発熱しているなと思っても、
体温計を見ることはできない。
いつもの家の中を、
ふらついて歩くので、
あちこちにぶつかる。
方向が判らなくなる。
薬を飲むことも、確認が大変。
日常と違う場面になると、
やっぱり、目があったらなと弱気になる。
56歳、今はまだ、白杖に身をたくして歩ける。
でも、そのうち、
老いていったら、
きっと自信がなくなる日がくるだろう。
恐怖心をコントロールできなくなる日がくるだろう。
一日でも長く、一人で歩くためには、
やっぱり、助けてくださる人を増やすしかない。
見える人も、見えない人も、見えにくい人も、
皆が笑顔で参加できる社会、
それを目指さなくっちゃ。
まだ、ノドが痛いけど、
今日も頑張ります。
(2013年1月31日)