メール

薩摩川内市を17時12分発の新幹線さくらに乗車した。
新大阪駅で在来線に乗り換えて、22時過ぎには帰宅した。
23時には、自宅でコーヒーを飲みながら、パソコンに向かっていた。
大学生の頃、寝台特急を利用したりしていたことを思えば、
故郷が、本当に近くなったと思う。
そして、開いたパソコンには、
昨日講演を聞いてくれていた高校生からメールが届いていた。
ホームページから届けてくれたのだ。
短い文章だったが、
思いが詰まっていた。
「また、松永さんの仲間を見かけた時は
勇気を出して、お手伝いしたいと思います。」
彼女の決意があった。
僕は、コーヒーと一緒に、
幸せを飲み干した。
講演の最中、当たり前なんだけど、
僕の前に画像はない。
聞いてくれている人達がどんな表情なのか、
僕には知る由もない。
ただ、祈るような気持ちで、思いをこめて語りかける。
一人でも二人でも、どうか届きますように、
僕の中のありったけの力をふりしぼる。
4日間で、8つの学校での講演だった。
それなりに体力も使い、疲労もあったと思う。
でも、たったひとつのメールが、
僕を癒してくれた。
「これからも応援しています。
松永さんの人生がこれからも
豊かなものでありますように。」
結ばれた言葉に、僕は心から感謝した。
やっぱり、人間って素晴らしい!
(2013年10月19日)